山下農場のこと
父から受け継いだこの水田は、妙高山系の麓に位置し、稲作に適した火山灰土と冷たい雪解け水、日本海から届く海風によって、昔から美味しいお米の産地として知られていました。
この場所で無ければ米農家を継ぐことはなかったでしょう。
しかし、近年この地域に限らず「新潟県産」のブランド名にあぐらをかいたようなお米にときどき出会います。そんなときは同じ米農家として、消費者の方に申し訳なく、また生産者のいろいろな背景を想像して心が痛みます。
自分がそうならないように。
自分は、食べる人のことを一番に考えてお米を作り続けたいと思っています。
お米づくりのこと
当農場のお米は一部を除き、新潟県特別栽培農産物認証制度で認証を受けたお米です。
地域の慣行栽培に比べて、化学肥料・農薬ともに5割減の農産物が認証され、その栽培履歴も新潟県のホームページから公開されます。
当農場では2009年から継続して、この認証をいただいています。
2020年からは無農薬・無化学肥料の自然栽培コシヒカリにも挑戦し、理想のお米に一歩近づいた気がしています。
しかし、自然栽培のみにこだわるつもりはなく、美味しさ・作業効率・価格のバランスもとても重要だと思っています。
自然が相手なので、思い通りにできないこともありますが、田んぼと毎日飽きずににらめっこし、泥だらけで格闘し、美しい稲姿に癒されています。
白く輝くお米のヒミツ
当農場で販売しているお米は全量一等米で、もちろん混ぜ物などありません。
栽培、乾燥調製、保管、精米、梱包、発送まですべて自前で行います。
精米~発送は、田んぼ作業の合間にほぼ自分一人で行うため、商品到着までお時間がかかることもあります。
また、暖かい季節になると虫混入などもごくまれに、あります。その場合は交換させていただきます。
なるべく新鮮なお米を召し上がって頂きたいため、発送直前に必要な量だけ精米し、発送しております。
また、割れ米、変色米、小石等の混入を最小限にするための機器を玄米調整時および精米時の二重で導入しております。
これによって透明感があり粒ぞろいで白く輝くお米になります。「農家さんから直接買っているのにイマイチ美味しくない」という場合はここに原因があるかもしれません。